絵本『かあさんから生まれたんだよ』 内田麟太郎・文

絵本かあさんから生まれたんだよ

内田麟太郎・文 味戸ケイコ・絵 出版社・PHP研究所 定価・1,260円)





おかあさんを、ずっとまっているんだ。

内田麟太郎が描く、母への切なる想いが、美しく広がる......。



まだ ことばを すこししか しらなかったころ。

ばくは ラジオから ながれてくる ことばに、
ふと みみを かたむけた。

うみのはは。

(そうか。かあさんは うみに......)

ぼくは 水平線 みつめた。

かあさんが、なみの うえを すべってくるようで。

しろいきものの 女神さまのような すがたで。

まちつづけた。ずっと。

水平線を みつづけながら。

ときどき、そっと よびかけて。

かあさん。

ゆうひが しずんでいく。

それでも......。

ぼくは まちつづけた。

ひがしずみ なみの おとだけになった。

ぴちゃ ぴちゃ。ぴちゃ ぴちゃ。

(かあさんは......、こなかった)

ぼくは よみちを かえっていった。

それから なん年してからだろう。

ぼくは すこし じぶんを わらった。

海の母じゃなくて、生みの母だったのだ......。



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テーマ:絵本 - ジャンル:本・雑誌

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「ゆきちゃん」と「たーくん」のばぁばです。

2011年 8月12日

“絵本”と“子どもの本”が1200冊あつまりました。

ばぁばの本棚には“絵本”と“子どもの本”が 1200冊以上あつまりました。 この本をもとに、小さい子どもが遊べるような、 お母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃんが、 ゆったりとすごせる“ポラ〜ノのひろば”をオープンしました。 みなさん、いらしてください。 おいしい“こーひー”をいれて、お待ちしております。

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